ロケットマン!
Dynamite Warrior

1920年代、タイの農村地帯では、牛は農繁期を乗り切るための欠かせぬパートナーだった。何百頭もの牛を村々まで連れて行き、貸し出す事で収入を得る「牛飼い(ナイホイ)」という職業があり、その移動の光景は季節の風物詩となっていた。しかしナイホイにも色々な連中がおり、中には他人の牛を盗んだり強奪する等して暴利を貪る荒くれ者もいた。
そんな無法ナイホイたちに単身戦いを挑み、貧しい農民に牛を送り届ける覆面のヒーローがロケットマン(ダン・チューポン)だ。本名を隠し、孤独な日々を送る彼が胸に秘めた真の目的はただ一つ。幼い頃に両親を殺した「胸に刺青のある男」を捜す事。「その夜」、瀕死の重症を負ったものの寺院に預けられた
彼は、幼少にして農村の祭事を司る花火師に弟子入り。そこで超人的なムエタイと、大小様々、性能も色々な各種ロケット製作の修行を積んだのであった。
ある日、ロケットマンは北部で特に凶悪な牛泥棒の現場に遭遇。その牛泥棒たちを撃退したナイホイのリーダー、シン(サマート・ティップマタイ)の恐るべき妖術を目の当たりにする。しかも彼の胸には忘れようもないあの刺青が! すぐさまシンと対決するロケットマンだったが、人知を超えた妖術には歯が立たなかった。
傷心のロケットマンの前に“シンの妖術を封じる方法を知っている”という男、ウェン閣下(プティポン・シーワット)が現れる。誘われるままに人々から「黒鬼」と呼ばれ恐れられる妖術使い、ダム(パンナー・リットグライ)に弟子入りするロケットマン。ダムはかつてシンと対決した際に呪いを掛けられ、太陽の光を浴びられぬ身体になっていた。そしてダムの一人娘サオ(カニャパク・スワナクートウェン)こそ、シンの妖術を封じるための切り札であった。
お互い孤独な日々を生きてきたロケットマンとサオの間には、いつしか淡い想いが。しかし全ては、若い2人の純真無垢な気持ちを利用して影で暴利を貪るための企てであったことを、ロケットマンもサオも知らない……。
監督/原作・脚本:チャルーム・ウォンピム
出演:ダン・チューポン、パンナー・リットグライ、プティポン・シーワット、サマート・ティップタマイ、カニャパク・スワナクートウェン、牛
2006年/タイ映画/1時間33分
英語タイトル:『Dynamite Warrior』
配給:ポニーキャニオン+ヘキサゴンピクチャーズ+リベロ
10月6日(土)より
銀座シネパトス、千葉 京成ローザ Iにてロケット発射!!
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※2007年9月付けの情報です。